The 8th KACを終えて
こんばんは。わさフです。
KACの出場記録を残そうと思い、ブログを立ち上げました。
かなり細かめに書いたので読みづらい部分もあると思います。よろしければお付き合いください。
※対戦相手に関する情報は憶測が多分に含まれています。ご容赦ください。
<事前準備>
【自選準備】
安定感のあるスポ順は確定として、他をどう組むかを考えました。
周りは高精度で連想を振り回す人が多く、1位抜けの試合で飛び交うことが容易に想像できました。その中で一方的に殴られるのが一番辛い。
というわけで、他選の連想を対策しつつ自分も連想を手札に持った方がいいだろうと考え、以前から少し手を付けていたアニ連を回すことにしました。
その他にも・・・
賢神を除けば投げる場面にはあまり困らないだろうということ(RDノSノQさんが使うのを失念してた)、メンバー的にアニ多の通りが悪くないので賢神がわざわざ連想を回してくる理由がないと思ったこと、飛んで来うるアニゲ・サブジャンルの防御力強化、その他の出場者は対策してこないだろう
という諸々の予想と意図を踏まえて選んでいます。
今までお世話になっていた社タイは最近対策されてるオーラを感じたので完全に捨てました。代わりに社多をチョイス。東北杯初戦の負けが悔しくてやり直したかったのもあるし、新しい問題も多くて期待の持てる、個人的にちょうどよい形式でした。
スポ順はメンバー的に投げる場面は少ないと予想し、優先順位は最下位に。間違えやすい相撲を見直した程度。
【他選対策】
社多と同様に東北杯初戦の敗因になったスポ択を自分で投げられるレベルまで固め、あとは自分の防御力の有無や時間的なコスパを鑑みて幅広く取り組みました。
※強化方針イメージ
自選:アニ連>>社多>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>スポ順
他選: スポ択>>芸連>>>>文連=文○×>アニ多>社○×>アニ順
社○×は当初優先度高めに置いていたのですが、ツアーポイントランキングが確定した時点で対策をやめました。
<当日朝>
朝8時までにメッセ内のブースに集合してください!と案内があったので、さっさとエントリーしようと30分前に乗り込んだところ、開場自体が8時という謎システム。極寒の中で待たされることに。
同じように早めに集合していた方も多かったので、運営への愚痴を混ぜながらまったり談笑して過ごしました。
会場に入ってからは筐体のパネルチェックで指慣らし。終始和やかなムードでしたね。
<準決勝・前半戦>
前半戦はくじ引きで相手が決まるシステムで、だんぱつしきさん、RDノSノQさん、まさつKすうさんに決定。割と理系寄りなマッチング。
この試合で1位になると後半戦のドラフト指名権が得られるのですが、正直あまり人を選ぶのが好きではないのと、詰めてきた手札を伏せる意味も込め、スポ順を選びました。このとき後半戦のジャンル封鎖ルールを把握しておらず、かなり悠長な考えをしてました。
だんぱつしきさん(野球)→私(スポ順)→RDノSノQさん(アニ順)→まさつKすうさん(社線)
野球は極端に古くも新しくもない世代の問題が出たような。1ミスで及第点。
スポ順は野球の所属順が多めで落ち着いて全答。
アニ順はニュースの成語(ロード・エルメロイ~)ともう1問間違えました。
社線は想像で当てられる問題が多くて助かりました。
ロード・エルメロイ~はクイズ関係なく見たことがある単語だったから当てたかった。それ以外は自分の得意な問題を引けたと思います。
後半戦のジャンル封鎖ルールを考えると1位を取れて結果的に良かったんですけど、後々ルールに気付いた時にはゾッとしましたね。アニスポ社が封鎖されてたらどうしてたんだ。
クイズに限らず不注意が増えてきている今日この頃。老化ってこういうことなんだろうな。
<準決勝・後半戦>
後半戦は「前半戦各1位の4名がドラフトで相手を指名」→「対戦カードの4名が惜敗率上位順にジャンルを指定、下位の人が順々に封鎖されていく」というシステム。説明が難しい。
前半戦で圧勝率1位だったので指名順が最初になりました。
この試合は1位抜けなので自選よりも飛んでくる形式を意識したい、連想を対策したとはいえ難問連発したら終わってしまう、ということで連想をメインで使っている方を外す方針にしました。ラブリーローズさん、すがた30ろうさん、RDノSノQさんを指名。
ここで一旦休憩時間に入り、他選の見直しを始めます。
ラブリーローズさんから飛んできそうな理系は問題を持ってきてないし、RDノSノQさんは何を出すか読めない。更にすがた30ろうさんに「アニ○×投げたいな~ 問題覚えてますか?」と聞かれたのもあって、お手製の『アニ○×よく間違える問題リスト』を見返すことにしました。
が、なんにも覚えてない。やばい。
焦りのせいか今見てる問題の答えすら頭に入ってこず、呆然。
漠然と時間を過ごすのも勿体ないのでアニ○×は切り捨てて、たまたま携帯に写真を残しておいた芸エフェを見直すことにしました。これが功を奏することになります。
自選はスポ順で考えていたのですが、アニ○×を投げられたくなさすぎて敢えてスポーツの選択肢を残すことにし、社多を切ることにしました。
アニタイやアニ順の可能性も考慮すると自分でアニゲ取りに行っても良かったかな、と今では思います。
私(社多)→ラブリーローズさん(理並)→すがた30ろうさん(芸エフェ)→RDノSノQさん(文他)
社多と理並は地味に嫌らしい問題が出て、それなりにリードできたと思います。
芸エフェは直前に見直してた問題も出て全答。運が良かった。
文その他はやってはいけないタイプの単不を2つ。このセットから配信に乗ってたようで、醜態を全国にさらしていく。めちゃくちゃ恥ずかしかったです。なんか耳馴染みのあった「サムスミス」さんは音楽の人でしたね。
ぎりぎりタイム差で1位。
相変わらず安易なミスをする不甲斐なさと、負けたと思ってて落胆してたのと、決勝に進めた嬉しさが入り混じり、変な表情を浮かべてたと思います。速度を意識しておいてよかった…
<一時中断~再開>
本格的な回線トラブルが発生し、一旦中断が入ります。
ここではぱんどらさんのトーク力が圧巻でしたね。尊敬。(自分の話聞いてなくてごめんなさい!)
なんとか復旧した後はMISカトニックさんが何を投げているのか確認するために試合を覗きに行きました。 自分の見間違いじゃなければ、スポ択。
「やっぱりスポ択を詰めてきてるんだな。」
そう思ってその場を去ります。これが後々の布石になります。
<決勝前半>
決勝も2部構成で、前半は2位抜け、後半が互いに2形式ずつ投げるタイマン戦。前後半で同一ジャンル禁止、形式は縛り無し。
相手はイズミさん、カイトさん、MISカトニックさん。
全員が相手全員を見れる形式を使うと思い、飛んでくるものは社順、芸連、芸順orスポ択と予想。自分も全員を等しく見れるであろう社多を選びました。
私(社多)→イズミさん(文連)→カイトさん(芸連)→MISカトニックさん(芸グル)
社多はそこそこ良い引きでしたが、最後の○の少ない問題で安心して×選択肢を押すアホプレー。そういうとこだぞ。
文連は対策した効果が出て1ミス75点。その1ミスも2択まで絞れていたので上々。
芸連は新しめの問題が多かったかな。集めきれていないスリーピースのメロコアバンドで偶然知ってるものが出て即答。精神的に余裕が生まれました。1ミス68点でしたが周りも荒れてたと思います。
芸グルは何かのグループのボーカルとダンサー(?)を分ける問題を久々に見て変なテンションになり、アナウンサーの所属局を間違える。
2位通過。対策の成果がかなり出て嬉しかったです。
イズミさんと正答数が同じっていうコメントも見かけたけど実際どうだったんだろう。
<決勝後半>
形式選択で議論を呼んだ部分なので、何を考えていたのか赤裸々に書いていきます。
まずは相手の出題予想から。
ひとつはどう考えてもアニ多。アニ連が飛んでくる可能性…は流石にないだろう。
もうひとつはスポ択か、文連か、社他…?
こちらは今まで社会の色んな形式を使っているから、社他がほかの2つを差し置いて選ばれる可能性は低いだろう。
文連もさっきバシバシ答えられたし選ばれなさそう…かな。
となるとやっぱりスポ択が濃厚か。東北杯で自分がスポ択でやばい間違え方をしてるのを知ってるのであれば投げたくなりそう。さっき準決勝でも使ってたし、まあ堅いよね。
そう考えました。
では自分はどう勝負を仕掛けていくか。
スタッフの方にはスポ順をお願いすることにし、もう片方をどうするか。
スポ択はかなり詰めてきたし、飛んできてもノーミスか最悪1ミスで切り返せる自信はある。アニ多は2問間違えるとして、両区間で2~3ミスで抑える前提で考えよう。
相手はスポ順を間違えるイメージはあまりないけど、ここで刺せなかったらそもそも勝ち目がないから何問か挽回する前提で考えたい。
そうしたときに、もうひとつの自選でリスクを取る必要はあるか。
スポ択・アニ多であれば1ミス以内で抑えられる可能性だってある。であれば自選で精度に不安がある形式を持ってくる方がよっぽどリスクなんじゃないか。
しかもアニ連だって向こうは直近で回してるわけではないだろうし、新しめの問題が出ればもしかしたら×を付けられるかもしれない。最低でも指差は取れるんじゃないか。
そう考えました。
今まで使ってきた形式、たくさんありますが、どれも最近触れてないんですよね。触れてないと「度忘れサムスミス」が顔を出してくる。そんな下らない間違いで負けたら目も当てられない。
負けたらダメ出しされるんだろうという後ろめたさを感じながらも、自分が正解することを最優先に考えて理想的な勝ち筋を通すことを考えた結果、アニ連を選びました。
決勝マッチング画面
そうして迎えた相手の出題。
1セット目。社○×。
衝撃でした。理由は述べませんが、画面越しに鬼気迫る想いを感じました。
社○×は少しは触ってきたので耐えきる期待もあったのですが、さっそく見たことのない問題が出る。次の問題も見たことがない。その次も見たことがない。神に祈ってパネルを押すだけの作業になっていました。
6問終わって2ミス。よく2ミスで済んだな、という感じ。
2セット目。アニ多。
こちらは知ってる問題ばかり…だったものの、落ち物系パズルで最近追加されたらしい(?)ソルダムを押せず、ヒゲキャラで園長先生を入れることができずに2ミス。古来からある4肢固定の双子の漫画家でも手が止まる体たらく。
この時点で4問半くらいはビハインドしてたと思います。
3セット目。アニ連。
こうなると新しい問題に寄るのを祈るしかないのですが、旧問だけでお互い全答。個人的に飛びづらい問題も出て指差すら取ることができませんでした。
4セット目。スポ順。
ほどよく難しく2問切り返せました。焼け石に水。
2問+αの差をつけられて終戦。点数以上の実力差を感じましたね。
最後の画面は撮り忘れました。アニ連が89点で微妙だったことだけは鮮明に覚えています。
というわけで、想定した勝ち筋を通そうとした結果、思いっきり裏目にでて負けてしまいました。
あの日の手札でアニ連を使ったこと自体には悔いはないのですが、そもそもアニ連以外の選択肢を持ってこなかった手札準備の甘さは反省しかないです。
自分が決勝に残ったとして、相手は総合正解率が頭一つ抜けているMISカトニックさんになる可能性が一番高いだろうし、それに対する想定を満足にしてこなかったことは明らかに怠慢でした。正解率通りに勝てないのもこのゲームの難しいところなんですけれど。
試合後に「差し込んで勝てる相手じゃないだろう」という意見もいただきました。正しいと思います。でも、いろんな場合を天秤にかけた時に「中途半端な精度の手札でリードができる相手ではない」とも思ったんですよね。どちらも正しいんじゃないかな。
だからこそアニ連以外に精度の高い形式を準備できていなかったのが悔やまれる。出題予想が外れても挽回できる可能性を少しでも高くできたはずで、もっといい試合ができたかもしれない。
時間的なリソースの配分が難しいと改めて感じました。
一方のMISカトニックさんは、手札にするには他のどの形式よりも精度を高くする必要がある(と私は思っている)○×を、KACの、それも最後の最後で切れるだけの詰め方をしてきていた。その事実にはただただ圧倒されます。ずっと1位でありながら努力を怠らない姿勢は凄いの一言です。
本筋とは離れますが、QMAの試合って動画配信だと4形式が淡々と流れて終わってしまいがちで、裏事情や思惑といった「見えない部分の駆け引き」が伝わりづらいんですよね。
今回の決勝は互いに今季一度も使っていない形式を使っているんですが、どういう背景があって、どういう思考回路でその形式を選んでいるのか、という戦略的な部分を少しでも表現できると観戦の面白みも増すんだろうなって思いました。
特にKACだと動画がずっと残っていくはずなので、後付け実況的な、オーディオコメンタリーのようなシステムがあっても面白いんじゃないかな。
<最後に>
優勝こそできませんでしたが、準優勝という結果を残せたことはとても嬉しいです!
†辞退†しなくてよかった
加えて、色々なプレーヤーの方から「ここ数年でかなり強くなった」とか「形式仕上げるの早すぎる」とかお褒めの言葉を貰えるようになって、それもまた嬉しいです。やっとこのゲームで居場所を見つけられたような気がします。
さて、上を見ると1位しかないですね。
また少しの間休憩して、賢竜にピークを持ってこれるといいな。